札幌軟石編ストーリー 札幌軟石4万年の旅 ー 地史を揺るがす大噴火から “カワイイ”まで ー
札幌軟石は、約4万年前に起きた支笏火山の大噴火による火砕流が冷え固まったものです。明治時代以来、建築材料として使われたのはもちろん、採掘や運搬の歴史においても大きな軌跡を残しています。今なお切り出しが行われ、カワイイ雑貨やインテリアへの用途も広がる札幌軟石は、地産地消の資源として進化を続けています。
開拓使も着目した耐火性の強い札幌軟石
約4万年前、支笏火山は巨大噴火を起こしました。火山灰や軽石は高さ3万mまで噴き上げられて広く降り積もり、火砕流が流れ下りました。これらの噴出物は、太平洋に注いでいた石狩川の行く手を阻み、流路を日本海に変えてしまったほどの膨大な量だったとも言われています。それが冷えて固まった溶結凝灰岩が、札幌軟石です。支笏火山の跡は大きなくぼ地になって水が溜まり、カルデラ湖の支笏湖となりました。
それから遥かな時が流れた明治時代、開拓初期の建物は木造で断熱性が低く、寒さをしのぐために家の中で火を焚くことも多かった北海道では火災が深刻な問題でした。そこで開拓使は、米国より招いたお雇い外国人、ホーレス・ケプロンらの助言を受け、耐火性の強い建材として札幌軟石に着目します。商家の蔵、店舗、公共建築、教会、倉庫など軟石建物が次々に建てられました。空隙率が高く保温性も優れていたので、野菜や果物の保管、酒・味噌・醤油の醸造庫としても最適でした。東区や北区ではタマネギ倉庫、豊平区ではリンゴ倉庫、厚別区ではサイロなど地域の特性を反映して多彩な使われ方をしました。
軟石とともに発展した石山地区
札幌軟石の切り出しは、昭和になってチェンソーが導入されるまで、石工の手によるものでした。ツルハシで石に溝を作り、金矢を打ち込んで石を浮かせて割り出すのです。石工がツルハシを振るう回数は1日数万回にもなったとか。割り出されたままの石の表面から凸凹をツルハシで取り除くことを野取りといい、仕上げには熟達した石工の技が冴えました。
運搬の面では札幌の交通にも大きな影響を与えました。札幌軟石を運ぶため、明治42年(1909年)に石山から南2条西11丁目付近まで馬車鉄道が敷設されました。
現・国道230号の通称「石山通」は、石山の軟石をはじめ、硬石など地域産の石材が運ばれた道であったことに由来します。大正7年(1918年)には豊平と定山渓を結ぶ定山渓鉄道が開業し、石山地区には石切山駅もできました。今、駅舎は石山振興会館となり、ぽすとかん(旧石山郵便局)とともに地域の拠点になっています。ぽすとかんのインテリアには札幌軟石のアートがあしらわれています。
女神はなぜ目隠しをしてるの?
大通公園の西端に面する旧札幌控訴院庁舎(札幌市資料館)。令和2年12月に国の重要文化財に指定されました。正面玄関の上部には目隠しをした法の女神像、左右には天秤と剣のレリーフがあります。女神像が目隠しをしているのは、貧富の差や権力にとらわれない法の前の平等を示しているからです。
「進化」を続ける札幌軟石
街に深い情感を添え、かけがえのない景観を形づくってきた札幌軟石。鉄筋コンクリートの時代になって軟石建物は減っていますが、平成27年(2015年)の調査では市内に約300棟以上が残っており、飲食店やギャラリーとしても活用されています。
そのような中、令和2年12月に札幌市資料館(旧札幌控訴院庁舎、大正15年(1926年)建築)が国の重要文化財に指定されました。美しさはもちろん軟石と煉瓦を組み合わせた構造、2階床の鉄筋コンクリートの採用など新旧の建築技術が融合していることも評価されました。
石山地区を訪れると、採掘跡が古代遺跡を思わせるアート空間として整備された石山緑地や、藻南公園の札幌軟石ひろばとして野外展示された最古の採掘跡も見ることができます。吸水性の良さを生かしたかわいいアロマストーンや、コースターに変身した札幌軟石を購入することもできます。地史を揺るがす大噴火から4万年。札幌軟石は遥かな旅の途上で進化を続けています。
鳥居や狛犬も軟石づくり
石山神社
札幌市南区の石山地区は札幌軟石の産地として、多くの軟石の建物が残る地域ですが、地区内にある石山神社では、鳥居をはじめ、狛犬や灯篭なども軟石で作られています。境内には歴史を伝える多くの石碑もあります。多くの年中行事も行われ、地域の人たちに親しまれている神社です。
文化財の名称 | 指定等の状況 | 所在地 |
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石狩川 | 指定なし | 北区、東区 |
髙城商店(石造倉庫) | 札幌景観資産(第25号) | 東区北7条東4丁目28 |
秋野総本店薬局 | さっぽろ・ふるさと文化百選(建物)No. 7 | 中央区南1条西1丁目 |
旧沼田家倉庫(現・豆蔵珈房「宮田屋」東苗穂店) | 札幌景観資産(第30号) | 東区東苗穂5条2丁目11-18 |
篠路駅周辺の倉庫群 | さっぽろ・ふるさと文化百選(建物)No.30 | 北区篠路3-7 |
八紘学園資料館(旧吉田牧場畜舎・石造サイロ) | さっぽろ・ふるさと文化百選(建物)No. 40、札幌景観資産(第9号) | 豊平区月寒東1-12~13 |
北海道大学旧第二農場釡場 | 国重要文化財附指定 | 北区北18条西7丁目 |
北海道大学旧第二農場原動機室 | 国重要文化財附指定 | 北区北18条西7丁目 |
北海道大学旧第二農場サイロ | 国重要文化財附指定 | 北区北18条西7丁目 |
近藤牧場(石造サイロ) | さっぽろ・ふるさと文化百選(建物)No. 28 | 北区新川694 |
旧馬場農場のサイロ | さっぽろ・ふるさと文化百選(建物)No.36 | 厚別区厚別中央2-3 |
旧宇納牧場サイロ | 指定なし | 厚別区上野幌1-5 |
日本基督教団札幌教会(旧札幌美以教会堂) | 国登録有形文化財、さっぽろ・ふるさと文化百選(建物)No.4、札幌景観資産(第7号) | 中央区北1条東1丁目 |
カトリック北一条教会司祭館カテドラルホール | さっぽろ・ふるさと文化百選(建物)No. 3、札幌景観資産(第23号) | 中央区北1条東6丁目 |
ツルハシなど石切に使う道具 | 指定なし | |
石山通(国道230号) | 指定なし | 中央区・南区 |
旧石切山駅(現・石山振興会館) | 札幌景観資産(第10号) | 南区石山1条3丁目1-30 |
旧石山郵便局(現・ぽすとかん) | さっぽろ・ふるさと文化百選(建物)No. 41、札幌景観資産(第5号) | 南区石山2条3丁目1-26 |
石山神社 | 指定なし | 南区石山2条3丁目254 |
旧札幌控訴院庁舎(札幌市資料館) | 国指定重要文化財、さっぽろ・ふるさと文化百選(建物)No. 18 | 中央区大通西13丁目 |
石山緑地 | 指定なし | 南区石山78-24外 |
石山軟石採掘場跡 | さっぽろ・ふるさと文化百選(遺跡)No.68 | 南区石山78 |
藻南公園 | さっぽろ・ふるさと文化百選(遺跡)No.67「伝説・おいらん淵」 | 南区川沿9~11条1丁目、真駒内真駒内柏丘7・8・12丁目(公園範囲) |
札幌軟石の小物 | 指定なし |
※上記一覧には、公開されていないものもあります。
※北海道の産業とくらしを支えた札幌軟石に関連する石文化は、 「札幌軟石」 の名称で北海道遺産に選定されています。
ストーリーに関連する文化財を
めぐってみよう!
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1
北海道大学農学部第二農場
北大農場の原型は、1876(明治9)年に札幌農学校の開校とほぼ同時に開設された農黌園(のうこうえん)です。
初代教頭のクラーク博士の指導でつくられました。
第二農場は、北海道の風土にあった酪農のモデル農場の姿が当時のまま残されています。
札幌軟石でつくられたサイロは1912(大正元)年に建設。
道内最古のサイロと言われています。札幌市北区北18条西7丁目
観覧時間10:00~16:00
休館日 第4月曜、冬期間(11/4~4/28)
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2
高城商店(石造倉庫)
1932(昭和7)年頃に建てられた木造の商店。
壁にかけられた風情あるホーローの看板や石造りの倉庫が、昭和の時代の雰囲気を感じさせてくれます。
札幌景観資産第25号に指定されている建物。個人宅のため、内部は非公開です。札幌市東区北7条東4丁目28
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3
日本基督教団札幌教会
ロマネスク風の現在の会堂は、1904(明治37)年に札幌軟石を使ってつくられました。
創成川に面したこの教会は、今も古いたたずまいを残し、まちの風景に溶け込んでいます。
札幌景観資産第7号に指定。
見学は、外観のみ可能です。札幌市中央区北1条東1丁目
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4
カトリック北一条教会 司祭館カテドラルホール
札幌軟石の外壁にかわら屋根を組み合わせた、ユニークな建物。
札幌のカトリック教会の歴史を伝える建築物で、隣接する教会とともに、都市の景観と調和しながら、異国情緒を醸し出しています。
教会行事がない場合は見学が可能です。
事前に許可を得てから観覧してください。札幌市中央区北1条東6丁目
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5
旧札幌控訴院庁舎(札幌市資料館)
1926(大正15)年に札幌控訴院として建設、1973(昭和48)年に札幌市資料館として開館。札幌軟石を使用した現存の建物では最大級と言われています。建物正面上部に刻まれている、目隠しされたギリシャ神話の“法の女神”と公平を表す秤、正義の剣は必見。ほかにも「おおば比呂司記念室」「刑事法廷展示室」などの見学ができます。
札幌市中央区大通西13丁目
観覧時間 9:00~19:00
休館日 月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
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6
秋野総本店薬局
切妻屋根に白壁の土蔵造りと石蔵を備えた薬局は、1901(明治)34年に建てられました。
明治時代の雰囲気をしのばせる、数少ない商店の一つでもあります。
現在も薬局として営業しているため、店舗を利用する場合のみ内部の観覧が可能です。札幌市中央区南1条西1丁目
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7
石山通(国道230号)
1870(明治3)年、東本願寺の僧たちが、現在の山鼻から中の沢までの区間を開削した道路が始まりと言われています。
1872(明治5)年から硬石山や石山地区などで札幌軟石の採石が始まり、切り出された石材を運ぶ馬車や馬車鉄道が道路を利用したことから、石山通と呼ばれるようになりました。
今もなお、市内交通の大動脈として、多くの人が利用しています。札幌市中央区、南区(国道230号線)
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8
藻南公園
かつての、札幌軟石の採掘場跡地。園内の「札幌軟石ひろば」の岩壁には、札幌市で軟石が切り出された初期の切羽跡が残っています。
ひろばには、石切りの工程が分かる説明版が設置されており、その説明の状態に合わせた石も一緒に展示されているのもポイント。
興味とともに、理解も深めることができます。札幌市南区川沿9~11条1丁目、真駒内柏ケ丘7、8、12丁目
11月下旬~4月中旬は冬季閉鎖
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9
石山緑地、石山軟石採掘場跡
札幌軟石の巨大な石切り場跡を、公園へと再生したのが石山緑地です。
北ブロックには展望テラスやテニスコートなどが設けられ、市民の憩いの場となっています。
南ブロックは、切り立った岩肌の造形美が印象的エリア。
札幌軟石を使った巨大な作品や広場は、まるで異国のような雰囲気を醸し出しています。
園内の至るところにデザインが施されており、公園全体がアートスペースとして楽しめます。札幌市南区石山78
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10
旧石切山駅(現・石山振興会館)
旧定山渓鉄道は、1918(大正7)年に白石と定山渓を結ぶ鉄道として開業。
この建物は「石切山駅」の駅舎として、1949(昭和24)年に建設されました。
旧定山渓鉄道で現存している駅舎は、ここ旧石切山駅のみとなります。
後に札幌市の所管となり、石山振興会館運営委員会へ貸与。
現在は事務所として使用されているので、許可を得て見学してください。札幌市南区石山1条3丁目1-30
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11
旧石山郵便局
札幌軟石の風合いや趣を存分に感じられるこの建物は、かつての石山郵便局。
2019(平成31)年4月に物販やカフェを中心としたスペース「ぽすとかん」としてオープンしました。
カフェギャラリーには明治から昭和にかけての札幌軟石にまつわるパネル写真を展示。
雑貨店には軟石を使ったアロマストーンやマグネットなどの、かわいらしい雑貨が販売されています。札幌市南区石山2条3丁目1-26
定休日 火曜・水曜
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12
石山神社
鳥居をはじめ、境内の灯篭や狛犬にも札幌軟石が使われている石山神社。
2015(平成27)年に神殿が建て替えられた際も、鳥居は古き良き時代のまま残されました。
長い時を経た風合いに、情緒が感じられます。
南区の神社で唯一、神職が駐在している神社でもあり、かわいいお守りなどの販売も行っています。札幌市南区石山254
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13
旧沼田家倉庫
札幌軟石を使った石造りの倉庫。
玉ねぎ栽培がさかんな東区で、かつて玉ねぎを貯蔵するためにつくられたものです。
現在は改装され、豆蔵珈房「宮田屋」東苗穂店として営業中。
店舗を利用する場合に限り、内部を観覧することができます。札幌市東区東苗穂5条2丁目11-18
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14
旧馬場農場のサイロ
1927(昭和2)年、馬場和一郎氏の農場内に、種畜生産と乳製品の加工のために建てられたサイロです。
高さ9m、直径6.15mと、建設当時は最大級の大きさを誇りました。
その後、札幌市が買収。
市営団地が造成されてからも、貴重な歴史的遺産として、団地のシンボルとして保存されています。
外観のみ、見学することが可能です。札幌市厚別区厚別中央2条3丁目
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15
八絋学園資料館
1927(昭和2)年、農業者育成のために創設された八紘学園。
農業にまつわる資料を保存してある農業資料館は、かつて、めん羊舎として使われていた建物です。
ほかにも石造りのサイロや洋館(現・栗林記念館)といった建物が保存されています。
内部の見学を希望する場合は、八紘学園へ電話して事前に許可を得てください。札幌市豊平区月寒東1条12~13丁目
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16
旧宇納牧場サイロ
札幌軟石を使ってつくられた、旧宇納牧場のサイロ。
近くには樹木に包まれるように「酪連発祥の地」の碑が建っています。
また、周りには「旧出納邸」などが建っており、牧歌的でゆったりとした情景が広がっています。
現在、一般公開はされていませんが、敷地外からの見学は可能です。札幌市厚別区上野幌1条5丁目
カフェでちょっとひと休み
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喫茶室ハルニレ(豊平館内)
〒064-0931札幌市中央区中島公園1番20号
豊平館内にある喫茶室ハルニレ。
館内見学をしたついでに、上品な空間で美味しい焼き菓子や豊平館オリジナルの珈琲で一息ついてみてはいかがでしょうか。
11時~15時に1階会食所でご利用可能。
011-211-1951
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SIAFラウンジ(旧札幌控訴院庁舎(札幌市資料館)内)
札幌市中央区大通西13丁目 札幌市資料館1階
札幌市資料館の1階にあるこのラウンジは、3年に1度、世界の最新アート作品が集まるイベントである札幌国際芸術祭(SIAF)にまつわる本や資料を自由に読むことができる。
011-252-9360資料館を訪れたついでに、美味しいケークサレとオリジナルのブレンドコーヒーでちょっとひと休みしてみては。
011-252-9360
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ナガヤマレスト(旧永山武四郎邸及び旧三菱鉱業寮内)
北海道札幌市中央区北2条東6丁目
ナガヤマレストは旧永山武四郎邸と同じく和洋折衷様式の喫茶店。
レトロな洋食メニューやSNS映え間違いなしのスイーツ。
011-215-1559
営業時間はウェブサイト等でご確認ください。
文化財周辺の
おすすめ観光スポットを紹介!
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シアターキノ
映画館/すすきの
1992(平成4)年、客席数29席の市民出資による映画館としてオープン。1998(平成10)年に現在の場所に移転し、63席と100席の2館形式となった。SRDという最高級の音響設備を整え、館内の空気をよくするために壁には北海道産の珪藻土が用いられている。オープン以来、支配人の中島ひろみさんが実際に作品を観てから上映を決めるという姿勢は貫かれ、大手映画配給会社がなかなか配給しない、されど良質な作品に出会える映画館として全国的な知名度を誇る。代表の中島洋さんは「キノ映画講座」や「子ども映画制作ワークショップ」を毎年開催するなど、札幌に豊かな映画・映像文化を創るべく活動している。
札幌市中央区狸小路6丁目 南3条グランドビル2階
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小金湯温泉
温泉/南区
定山渓温泉街から、約4kmほど札幌市街地よりにある「小金湯温泉」。豊平川が流れる山の麓に「湯元小金湯」と「湯元 小金湯温泉 まつの湯」の2軒の温泉宿が立つ小さな温泉地だ。いずれも日帰り入浴が可能。かつて定山渓を開湯した美泉定山(みいずみじょうざん)が根元で仮眠したところ、夢枕に現れた樹霊に霊泉を示されたという言い伝えが残る樹齢700年の「桂の木」がシンボル。根元の空洞には不動尊が祀られており、「桂不動」と呼ばれている。秋の紅葉や、徒歩圏内にある「札幌市アイヌ文化交流センター サッポロピリカコタン」も見どころだ。
札幌市南区小金湯
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カフェ崖の上
カフェ/定山渓
白井川のせせらぎを見下ろす、名前どおりの「崖の上のカフェ」。岩盤に海上コンテナを打ち付けたという10席ほどの小さな店は、“上”というよりむしろ、崖から“せり出した”空間だ。この店で味わえるのは、サイフォンコーヒーと自家製ケーキ、そして窓枠を額縁に見たてたような定山渓の渓谷美。壁一面がガラス張りになった奥の特等席には、ガラスのテーブルが置かれており、席に座れば空中カフェのよう!深い山に続く対岸には、野生動物が姿を見せることも。緑や紅葉の季節はもちろん、こんもりと雪が積もった冬のオープン直後の時間も格別。
札幌市南区定山渓567-36
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坂ノ上の最中
カフェ/定山渓
札幌市街地から車で約1時間の場所にある「定山渓温泉」。森、渓谷に囲まれ豊かな自然が季節ごとに表情を変える人気温泉地には、見た目もかわいい新感覚スイーツが楽しめるスポット「坂ノ上の最中」があります。
札幌市南区定山渓温泉西3-105 定山渓第一寶亭留翠山亭1階
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玉翠園
カフェ/二条市場付近
玉翠園は、札幌の二条市場のほど近くにある1933年創業の日本茶専門店。イートインスペースがあり、全国から仕入れた良質な日本茶、完熟抹茶をたっぷり練り込んだアイスを添えたオリジナルスイーツなどを楽しめる。エゾシカ肉と北海道産米を用いた茶漬けも人気。緑茶はビタミン豊富で疲労回復効果もあることから、近隣のオフィス街にも常連客がたくさん。試飲しながら日本茶インストラクターの説明を熱心に聞く外国人観光客の姿も。日本茶やスイーツはテイクアウトもでき、水筒(350〜500ml)を持参すると250円で淹れたての日本茶を給茶してくれるサービスも好評だ。
札幌市中央区南1条東1丁目1番地
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きょうど料理亭 杉ノ目 ※建物が札幌軟石
グルメ/中央区
昭和38年創業のかにと北海道料理の老舗です。大正4年に建てられた札幌軟石の石蔵の中で、北海道ならではの趣向を凝らした個室をご用意しております。
素材を生かした北海道の旬の味覚をご堪能いただけます。札幌市中央区南5条西5丁目
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ジェラート札幌果林樹
グルメ/南区
ジェラート札幌果林樹は、札幌市南部にある、北海道の牛乳と天然素材使用の無添加ジェラート店。バニラやごまなどの定番から季節の果物を使った限定メニューまで、100種類以上の中から日替わりで10数種類が、地酒仙丸と併設の店頭に並ぶ。泡盛やワインを使った酒屋ならではのジェラートも人気(運転の方はご遠慮を)。ジェラートは香料・保存料を使わず、すべて店内で手づくりされたもの。クリーム、ヨーグルト、シャーベットの3タイプを、コーン、ワッフル、カップで注文する。札幌芸術の森の行き来に立ち寄るリピーターも多く、ドライブやツーリングのお供にも最適。
札幌市南区石山東5丁目8-26
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北海道立真駒内公園
公園/南区
1972(昭和47)年、札幌オリンピックのメイン会場となった真駒内公園。 フィギュアスケート女子シングル銅メダリストのジャネット・リンが、華麗な演技で人々を魅了したのは現在の「真駒内セキスイハイムアイスアリーナ」だ。歴史あるリンクは冬期間は一般に有料開放されている。公園内には3kmの周回コースがあり、夏はランニングやジョギングを、冬は歩くスキーやウォーキングを楽しむ人々の姿が見られる。85haの敷地には約13,200本の樹木が植えられ、約50,000本の自然木が残る。樹齢135年超の古木もあり、札幌の豊かな自然を感じることが出来る。紅葉の名所として知られるが、実は桜の名所でもある。5月上旬にはカタクリが咲き誇り、都市公園で自生するものとしては最大規模だ。
札幌市南区真駒内公園3-1
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二条市場
市場/二条市場付近
遡ること明治初期、石狩浜の漁師が新鮮な魚を売り始めたことがきっかけで開設されたと言われる「札幌二条市場」。かつては創成川の対岸、西1丁目から東2丁目にかけて、ずらりと市場が並び、次第に青果店や居酒屋などが集まり現在のかたちとなりました。現在も市民の台所として愛され続けていますが、マチナカという立地の良さもあって、北海道土産を求める観光客や旅行者で連日賑わっています。
札幌市中央区南3条東1丁目〜東2丁目
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豊平峡ダム
その他/定山渓
札幌市南区にある、豊平川の治水や水力発電を目的として1972年に完成した高さ102.5mのアーチ式コンクリートダム。ダム湖は定山湖(じょうざんこ)と名付けられ、札幌ドーム約30杯分の水を貯められる。支笏洞爺国立公園内にあり、ダム入口からダムまでの約2kmの距離は、環境保護のために一般車両・バイク・自転車の乗り入れが通年禁止、徒歩か電気バスを利用する。ダム周辺は切り立った岩盤斜面に囲まれた景勝地となっており、ダムの豪快な観光放流(毎年6月1日~10月31日の9時~16時まで)と合わせて壮大な景観を形成している。札幌市内の紅葉名所として特に人気が高い。
札幌市南区定山渓840番地先
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定山渓ファーム
体験農園/定山渓
定山渓ファーム(旧:佐々木果樹園)は、札幌・豊平峡ダムのほど近くにある果樹園。6月のいちごを皮切りにさくらんぼやぶどうなど11月上旬までさまざまな果物狩りができるほか、子どもでも釣れると評判の釣り堀があり、幅広い年代の札幌市民で賑わう。道が広く、舗装されているので、車椅子の方やベビーカー持参でも果物狩りを楽しめる。たくさん歩いたあとは、無意根山渓からの伏流水を水源とする湧き水コーナーで喉を潤そう。園内では食事も提供しており、定山渓バーガーやジンギスカンが人気。バスを途中下車して、札幌観光の定番・定山渓温泉に立ち寄るのもおすすめ。
札幌市南区定山渓832番地
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サッポロピㇼカコタン(札幌市アイヌ文化交流センター)
学び/定山渓
北の大地に先住し、独自文化を育んできたアイヌ民族の生活や歴史、芸術を楽しみながら学べる交流センター。札幌アイヌの人々が製作した数々のアイヌ民族伝統工芸品を、その場で見て、触れて、体験できる日本初の先住民族の施設だ。サッポロピㇼカコタンとは、アイヌ語で「札幌の美しい村」という意味。展示室には伝統衣服や民具など約300点が展示されており、実際に手にとって見ることもできる。また、札幌アイヌ協会による、伝統的な楽器「ムックリ」の製作や刺繍などのアイヌ文化体験講座も開催している。
札幌市南区小金湯27
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札幌芸術の森
学び/南区
美術館や工房、野外ステージや音楽練習室などが揃う芸術の拠点。各種展覧会を開催する「札幌芸術の森美術館」をはじめ、自然と一体となり、季節と移り変わりと共にアートが楽しめる「野外美術館」や木工房、ガラス工房など、制作体験が楽しめる各種クラフトの工房が森の中に点在している。また、楽器の練習や演劇の稽古ができ、宿泊も可能な貸施設を備え、観るだけではなく自ら創作活動するための設備も充実。2013年春には、ブッフェレストラン「ごちそうキッチン 畑のはる」やカフェ「ラ・フォリア」などがリニューアルオープン。立ち寄るだけで好奇心が刺激される場所だ。
札幌市南区芸術の森2丁目75
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さっぽろ藤野ワイナリー
ワイナリー/南区
札幌中心部から南に車で30分ほど、石山通り沿いに周囲を緑に囲まれた「さっぽろ藤野ワイナリー」がある。近くの自社農園と道内の契約農家で収穫されるブドウを用い、無濾過にこだわった札幌産のワインを造っている。愛情たっぷりにブドウを育てているのは伊與部(いよべ)淑恵・佐藤トモ子姉妹。始まりは「出来るだけ農薬を使わずにブドウを栽培し、体に優しいワインを造ってみたい」という、ワイン好きだった亡き弟さんの言葉だった。2000年春から土地や気候に合う品種、栽培方法などの試行錯誤を繰り返し、今では多品種のブドウを栽培、2014年度は常時約10商品をラインアップしている。
札幌市南区藤野670番1号
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八剣山ワイナリー
ワイナリー/南区
八剣山の麓で2011年に誕生したワイナリー。 緑まばゆい風景とワイン畑にひときわ映える真っ赤な醸造所が印象的だ。「ワインは畑でできる、ブドウはワインになりたがっている」をモットーに、現在6種のワインを造り、さらに自然景観を守るため敷地内で植樹を行うなど、里山の保全にも力を入れている。地元産の果実を地元の風土で加工する研究に熱心で、その成果をもとに、ワインだけではなくシードルやフルーツジャムの生産、販売も行っている。近隣にはパークゴルフ場や乗馬クラブ、車で10分ほど足を伸ばせば定山渓温泉もあり、一日いっぱい楽しく過ごせる場所だ。
札幌市南区砥山194-1
- 発行
- 札幌市歴史文化のまちづくり推進協議会
(事務局:札幌市市民文化局文化部文化財課) - 札幌市中央区北1条西2丁目札幌時計台ビル10階
- 電話 011-211-2312
- 令和3年3月
令和2年度文化庁
文化資源活用事業費補助金(観光拠点整備事業)