北海道醤油株式会社

明治時代から続く老舗の醤油づくり、歴史的資料や麹の香りから体感

「トモエ」のマークで知られる福山醸造は味噌と醤油を製造しており、醤油の製造部門が北海道醤油。その前身は福井県の回船問屋で、船で全国を巡り各地の産物を商っていたが、北海道産の良質な大豆に目をつけ、1891(明治24)年に札幌で醤油製造を開始。1918(大正7)年には現在の苗穂に工場を建設し、石狩川水系の伏流水を使用して現在まで製品を作り続けている。工場見学では、映像による工場紹介のあと、古い道具などが展示された資料室へ。明治時代のちょうちんや半纏などに長い歴史が感じられる。その後、醤油製造の行程を通路から見学する。あたりには麹(こうじ)やもろみの香りが立ち込め、大規模工場とは違った、地場の醸造業ならではの雰囲気を体感できる。

製造工程の見学

製造工程の見学

製造行程の見学時間は約20分。まずもろみを搾り、生醤油をつくる行程。日高コンブを使用した醤油や、平取産のトマトを使用した醤油など、北海道の食材を生かした製品も数多く作られている。

しょうゆ製造工程

しょうゆ製造工程

搾られた生醤油は、加熱殺菌・ろ過等の工程を経てボトルに詰める。品質管理は色や塩分などJAS規格に合っているかどうかのチェックを行い、安全・安心の製品づくりが徹底されている。また見学者には、お土産としてトモエ製品がプレゼントされる。

北海道遺産認定の苗穂工場

北海道遺産認定の苗穂工場

2004年、苗穂工場は「札幌苗穂地区の工場・記念館群」の一つとして「北海道遺産」に認定された。この工場が明治時代からの「産業のまち」をかたち作ってきたと言える(工場見学には入っていない)。

北海道醤油株式会社

住所
札幌市東区苗穂町2丁目3-1
営業時間
9時〜12時、13時〜15時
※要予約
定休日
土曜・日曜・祝日、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始
料金
無料 5名〜60名まで (60名以上の場合は要相談)
駐車場
無料
電話
0120-120-280(平日 9時〜16時 ※予約は1週間前まで)
公式サイト
https://www.tomoechan.jp/