コンサート「周縁のポエティカ・2024」

　本コンサートは基本的にクラシック音楽をベースとし、現在北海道内外で活躍中のプロのクラシック音楽家を集めていますが、古典的な歌曲や室内楽に加え、そこにしばしばシンセサイザーやマシン・ビートも乱入し、ロックやポップ、タンゴ、いわゆる現代音楽、あるいは怪しげな民族音楽ふうなサウンドなど、多彩な音楽を集結させた祝祭空間を演出します。その多様さを楽しんでいただきながら、「こういうのは好き/嫌い」といった選好だけではなかなか見えてこないような大きな「問いかけ」を、本コンサートは目指していきます。 　つまり、音楽を求める人びとが日常的に細分化された音楽ジャンルに截然と分かれ、互いにあまり交通もなく硬化してしまいがちな現在の状況を、境界線上のトリックスター的な存在が攪拌し、ジャンル間を自由に越境しつつ、文化における、人間にとっての、総体的な「音楽」とは何かという問いを改めて露呈させることが最終的な狙いです。 　日々多忙に活動しているクラシック演奏家に、さらに札幌のポップ系のシンガーまでが加わって、繰り広げられる不思議な世界を、どうぞお楽しみ下さい。 　なお、本公演はネットでの同時配信をも計画しておりますので、本コンサートのウェブサイトにて、詳細決定次第、ご案内してまいります。 ・演奏曲目例：　バリトンとピアノのための小歌曲集、ヴァイオリンとエレクトロニクスのための小曲、2本のフルートのための３つの小曲、ヴァイオリン・2本のフルート：ピアノのための「憧憬のタンゴ」　etc. 世界初演多数