札幌の日常を楽しむ、路面電車(市電)観光:乗り方編

札幌市民の「いつもの暮らし」がかいま見えるはず。

北海道では札幌と函館でのみ運行している路面電車。札幌市の路面電車(市電)は、札幌中心部から主に西側エリアを環状運転しています。のんびりと走る市電の車窓からは、観光スポットとは違う、札幌市民の「いつもの暮らし」がかいま見えるはず。札幌の日常を楽しむ「路面電車(市電)観光」乗り方編では、乗り方・楽しみ方をご紹介します!


とても簡単!札幌市電の乗り方

乗り場の多くは道路の真ん中。

「内回り(反時計回り)」と「外回り(時計回り)」で乗り場が分かれているので、目的地に近い方向の乗り場で待ちます。停留場に電車が入ってくるときは、接触しないようご注意を。

支払いは現金かICカードで。

市電の乗車料金は、1回大人200円、こども100円。ICカードはSAPICA、Kitaca、Suicaなどが使えます。運賃は後払い。運賃箱からはお釣りが出ないので、停車中などに運賃箱備え付けの両替機で両替しておきましょう。

「どサンこパス」

土曜、日曜、祝日及び年末年始(12月29日〜1月3日)なら、市電専用1日乗車券「どサンこパス」がお得。1枚370円で、大人1人と子ども(小学生まで)1人が1日乗り放題になります。「どサンこパス」は乗務員から購入します。停車中か降りるときに「どサンこパスください」と伝えましょう。2回目以降は、降りるときにどサンこパスを乗務員に提示してください。


札幌市電をより楽しむ3つのポイント!

運転手さんがおすすめする、車窓からの眺め3選

1. 内回り:西4丁目~西15丁目

進行方向に見えるのは、毎年スキージャンプのワールドカップが開催される大倉山ジャンプ競技場。中心部からジャンプ競技場が見えるという札幌ならではの眺めをお楽しみください。

2. 外回り:東屯田通~中央図書館前

進行方向に藻岩山の山裾が広がります。四季折々の景観を楽しんだあとは、そのまま「ロープウェイ入口」電停で降りて、人気の観光スポット、藻岩山山頂へ。

3. 西4丁目~すすきの

11月下旬から始まる「さっぽろホワイトイルミネーション」の期間中は、車内から駅前通のイルミネーションを楽しめます。

見かけたら乗ってみたい、サイン入り車両や最新モデル

M101号車

現在1両だけ走行している、1961年製のレトロなカラーリングが人気の車両。札幌が舞台の映画『探偵はBARにいる』や韓流スターが出演するミュージックビデオなどの映像作品にしばしば登場し、車内には人気俳優の大泉洋さんの直筆サインも。

241号車

車内で映画『探偵はBARにいる2』の乱闘シーンを撮影。主演俳優二人の直筆サインとともに、窓ガラスが割れるほど白熱した撮影時の解説が貼られています。

新型低床車両「ポラリス」と「シリウス」

2013年に導入された「ポラリス」と2018年10月に導入された「シリウス」は、乗り降りのしやすさ、まちの景色を眺めやすい大きな窓が好評。いずれも近未来的な車両が特徴で、星の名前から名づけられています。時刻表の「低」と書いてあるのが新型低床車両の運行時間です。 ※車両検査やダイヤ調整等で、他の車両に変更の場合あり

雪ミク電車

11月下旬から3月下旬まで運行する、冬の北海道を応援する「雪ミク(初音ミク)」のイラストでフルラッピングされた車両。車内ポスターや車内放送も特別仕様で、多くのファンがこの車両に乗るために訪れます。

入場無料の電車事業所で、車両を見学!

車両が格納されている電車事業所では、そのときに停まっている車両を職員さんの解説付きで見学できます。特に人気があるのは、札幌発祥の除雪用車両「ササラ電車」(写真右端)。ササラ(竹の束)の作り方や通常の市電とは異なる運転の仕方などを知ると、冬に訪れて雪を豪快に飛ばしながら走行する姿を見たくなるかも。

電車事業所
見学開始時間:平日/11時、13時、土曜・日曜・祝日/11時、12時、13時、14時※冬季は平日かつ団体予約のみ、冬季の個人見学は行っておりません ※個人は随時受付、10名以上の団体は要予約(事業所内の事務所にて受け付け)
住所:札幌市中央区南21条西16丁目2-20(市電「電車事業所前」停から徒歩約1分)
電話:011-551-3944(9時~17時


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