札幌市博物館活動センター

市民参加を理念に活動交流する博物館。太古の札幌を解くカイギュウの化石

「北・その自然と人」を基本テーマとして自然系総合博物館の計画推進のための活動拠点として2001年11月に開設された。活動のフィールドは石狩低地帯を中心とし、人材、実物資料、情報を蓄積しながら成長発展する博物館を目指している。市民参加を博物館づくりの大きな柱の1つとし、例えば2008年から2010年には、「札幌市セミ調査」として約200人の市民の協力によるセミの抜け殻調査を実施し、その成果をホームページやリーフレットで公開している。施設内には、サッポロカイギュウ[1]やハクジラ化石の展示、石狩低地帯の地史や動植物を紹介する収蔵展示室のほか、実習室や講義室で市民向けの講座や体験学習会も実施し、市民とともに活動する博物館として機能している。
[1]サッポロカイギュウは絶滅種。ジュゴンやマナティーの仲間をまとめて海牛類と呼ぶ。

i・ミュージアムギャラリー

i・ミュージアムギャラリー

I(私)=市民が主体となって展示ができる[1]スペースでもある。誰もが自由な調査を行い、その成果を発表する場として利用でき、この博物館の活動方針を象徴する場となっている。 [1]自然環境、科学に関するテーマに限る。貸ギャラリーでは

サッポロカイギュウ復元模型

サッポロカイギュウ復元模型

エレベーターを下りると、体長7mになるサッポロカイギュウ復元模型が展示されている。この化石は、当時小学6年生だった棚橋愛子さんが発見し、2003年に札幌市南区小金湯の豊平川河床から発掘された。各分野の研究者による総合調査の結果、サッポロカイギュウは約820万年前に生息し、寒冷な気候に適応したカイギュウでは世界最古だということが明らかになった。

札幌コレクション

札幌コレクション

これまでに収集された実物標本の中から、昆虫や植物、キノコなど札幌でよく見られる種類をピックアップして展示し、札幌の生物多様性の一端を紹介している。札幌の身近な生き物を知ることができるオリジナルの検索ソフトも用意している。

札幌市博物館活動センター

住所
札幌市豊平区平岸5条15丁目1-6
営業時間
火曜〜土曜 10時〜17時
定休日
日曜、月曜、祝日、年末年始
料金
無料
駐車場
20台程度
電話
011-374-5002
公式サイト
https://www.city.sapporo.jp/museum/